やさしい「森としっぽ。」のショップカード
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こんにちは、東京紙器のコガです!
本日は、「森としっぽ。」の池松さまにご依頼いただいたショップカード兼紙クリップをご紹介いたします。
ご依頼のきっかけ
弊社が運営する紙クリップ専門ページ「CLI-LAB(クリラボ)」へ、池松さまからのご相談が届きました。
「新しくお店をオープンするにあたり、捨てられないショップカードのようなノベルティを作成したい」とのことで、紙クリップをご検討いただきました。
ただ、いつか捨てられてしまう、普通の紙のショップカードと比較すると、紙クリップで使うバルカナイズドファイバーには優れた点/課題点があるため、課題となる部分をどう解決するのかが難しいところでした。
バルカでショップカードを作るために
バルカの優れた点として、とても堅く強いので、細かなカットを施しても破れにくく、何度も繰り返し使うことができます。
課題点としては、表面への印刷など、情報の記載が難しいという点があります。
今回ショップカードとして使う上で、最低限お店の名前(ロゴマーク)とSNSのQRコードを入れ込む必要がありました。
ロゴマークはレーザーカットで表現ができるのですが、QRコードはカットで表現できず、彫刻をしてもコントラストが十分ではないためカメラで読み取れません。
また、バルカの表面は小さな凹凸があるため、表面にシルクスクリーンで印刷をしても、QRの様に細かなものは滲んで潰れてしまう恐れが有りました。
どうするべきかと悩んでいたところ、「透明シールでQRコードを貼る」という池松様のアイデアで、紙クリップのサンプルをいくつか送ってシール貼りをご検討いただくことになりました。
デザインや紙厚の相談を経てついに完成
QRコードの可読性を保てるシールのサイズ感をご連絡いただき、クリップのデザインやレイアウトを調整し、形状が決定しました。
バルカナイズドファイバーの灰色 0.5mm厚を使用しております
0.5mm厚は、クリップとしては少し頼りないと思われることが多いのですが、図書館でのイベントも考えているというお話から、栞としても使える薄さの0.5mm厚に決定いたしました。
0.5mm厚は薄くて反発も強すぎないので、本に挟んでも跡がつきにくいのです。
本の端からインデックスの様にぴょこっとわんちゃんねこちゃんが顔を出す仕様です
森としっぽ。について
今回ご依頼いただいた「森としっぽ。」さまについて簡単にご紹介させてください。
「すべての犬猫のしっぽが揺れているものであってほしい。」
企業として犬猫の殺処分をゼロにすることを目標に、売上を動物保護活動に充てるプロジェクトが設立されました。
紙クリップにあるロゴマークにいるわんちゃん・ねこちゃんも、感情が一番あらわれるしっぽがあがっています。
犬猫を飼っている人、飼っていないけど好きな人、それ以外の誰もが日々を過ごしながら命を助ける活動ができるよう、そのお手伝いをしてくれるのが「森としっぽ。」さまなのです。
例えば、工芸作家さんと一緒に、犬猫が喜ぶアイテムの制作・開発をしていたり、災害時の防災対策のお手伝いをしてくださったり、お見送り(樹木葬)や心のケアまでお手伝いをしてくださったりするようです。
森としっぽ。様のnoteでくわしくご紹介されているので、ぜひぜひ一度覗いてみてください。
note「森としっぽ。ってどんなことしてるの?」
note「【自己紹介】たくさんのしっぽ。が揺れることを目指して<前編>」
森としっぽ。様Instagram:https://www.instagram.com/moritoshippo/
(ちょっとここで自分語りをさせてください)
私の実家でも3匹の犬を飼っています。
2匹は、妹がトリマーとして勤めるペットショップで「もういらない」と言われた繁殖犬でした。もう1匹は、その繁殖の結果、障害を持って生まれた仔犬です。
3匹とも、人間の身勝手な理由で処分の対象になっていたところを、妹が耐え切れず連れて帰ってきました。もちろん、今ではかけがえのない大切な家族です。
でも、そういった子は他にもたくさんおり、1匹残らず助けようと思っても、個人の力ではどうしても限界があります。
そういった現実はあまりに残酷で、目をそむけたくもなります。
自分が全ての犬猫を直接的に保護をすることはできないけれど、でも、何かできることはないんだろうか。そう常々思っていたところで、今回のクリップのご相談を頂き、活動を知り、本当に嬉しい気持ちになりました。
例えば工芸品を購入することで、それがまわりまわって犬や猫のしっぽがゆれる一助になるかもしれない。小さなことでも、日常の中で出来ることはあるのかもしれない、と思えるようになりました。
紙クリップのご依頼をいただいたはずなのに、なんだか私が助けてもらったような感覚になりました。
おわりに
最後、紙クリップに関係のないお話しになってしまいました。こういったお仕事をしていると、思いがけない角度からの出会いがあったりして、毎日勉強させていただいている気分です。
この度は、ご依頼いただきありがとうございました!
最初の紙クリップの形状構想から完成まではお時間を頂いてしまいましたが、無事形にすることができて嬉しく思います◎
また、森としっぽ。さまの活動が、より多くのひとに知っていただけることを願っております。
紙クリップに関して気になった方は、弊社運営の紙クリップ専門サイトCLI-LABから是非お問い合わせください!