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龍神の力を感じる「白根三𠮷神社」の切り絵御朱印

白根三吉神社 竜神三社巡り 切り絵御朱印

福島県伊達市にある白根三𠮷神社さまより、特別な切り絵御朱印製作の製作をご依頼いただきました。白根三𠮷神社は江戸時代から続く歴史ある神社で、福島県の北部の山間、伊達市梁川町の白根地区に鎮座しています。

この地域には龍神に縁のある「白根三𠮷神社(しらねさんきちじんじゃ)」「瀧野神社(たきのじんじゃ)」「霊山神社(りょうぜんじんじゃ)」の三社があります。それぞれ異なる特徴があり、どれも魅力的で素敵な神社です。

今回弊社で製作させていただいた切り絵御朱印は、三社に縁のある龍神さまをモチーフにしています。色の異なる3種類の種類があり、全ての神社を巡る「龍神三社巡り」をすることでコンプリートすることができます。今回は三社や地域、そして製作した切り絵御朱印についてご紹介します。

白根三𠮷(しらねさんきち)神社とは


白根三𠮷神社は、江戸時代に東北地方を襲った大飢饉により地域に大きな被害が出た際、秋田県を代表する神社の一つである太平山三𠮷(みよし)神社からの御分霊を受け、地元の人々に恵と平安をもたらす存在として創祀されました。

御祭神である三𠮷霊神(みよしのおおかみ)は今でこそ「力の神・勝利の神」として事業成功などにご利益があることで知られていますが、もともとは恵をもたらしたり厄災を取り除いたりする「山の神」や「鬼神」としても信仰されていました。

三𠮷信仰は1700年代~1800年代に東北地方の広い範囲で信仰を集めましたが、その大きな理由は大飢饉をもたらした天候不良からの回復を祈った、人々の切なる願いからではないかと思います。そう考えると、より一層三𠮷霊神が尊い存在に感じられますね。

三𠮷霊神の他に白根三吉神社では大己貴大神(おおなむちのかみ)(別称:大国主命)や少彦名大神(すくなひこなのおおかみ)も御祭神としてお祀りされています。それぞれ縁結びや家庭円満、万病回復にご利益があります。

瀧野(たきの)神社について


瀧野神社は1800年に建てられた社殿が残る、白根三吉神社から車で2~3分、歩いても10分ほどの距離にある神社です。境内のそばには龍神様が宿ると伝わる清流があり「瀧大明神」とも呼ばれています。

社殿の天井には200年以上前に描かれた龍の天井画が残り、龍を中心に方位を示す十二支も描かれています。毎月朔日と辰の日、巳の日には昇殿して天井画を見ることが出来ます。

伊達市のある福島盆地とその周辺地域では、明治時代まで製糸業が非常に盛んでした。また、蚕の卵を産み付けた紙、蚕紙(さんし)の日本を代表する産地でもありました。

白蛇 イメージ
※写真はイメージです

瀧野神社にはそんな地域の歴史を感じさせてくれる「白蛇」の描かれた額があります。神様の使いとして知られる白蛇が、養蚕が盛んだったころにネズミから蚕をお守りしてくださっていました。そのころから白蛇のために卵をお供えしてお礼参りする習慣があるそうです。

龍や白蛇は金運上昇などのご利益がある、とても縁起の良い動物です。参拝の折には、是非自分だけでなく、近しい人の分までお祈りされてみてはいかがでしょうか。

霊山(りょうぜん)神社)


最後にご紹介するのが福島市内からも見ることができる名峰霊山の麓にある霊山神社です。霊山神社は南北朝時代の公卿北畠一族を祀る、1881年に創建された神社です。

錦の御旗 イメージ
※写真はイメージです

境内には京都の嵐山から移植されたと伝わるもみじが見られ、季節の移ろいと共に変化する「五彩のもみじ」と称される美しい紅葉を楽しめます。また、明治維新の立役者の1人である岩倉具視から寄贈された、戊辰戦争の際に使用された「錦の御旗」が今に伝わります。

龍神三社巡りの切り絵御朱印


白根三𠮷神社 竜神三社巡り 切り絵御朱印3種

製作した切り絵御朱印はA6サイズのもので、龍神三社巡りという文字を手に取った昇龍が切り絵でデザインされています。天に向かって昇っていく姿を描いた昇龍は「力強さ」を象徴し、運気も上向きそうですね。また左上に描かれている太陽や月にも見えるのが「宝珠」で、昇龍はこの宝珠を手に入れるために天に昇っています。宝珠には願いを叶えてくれる力があるとされており、とても縁起の良いものです。

白根三𠮷神社 竜神三社巡り 切り絵御朱印 青

切り絵御朱印に使用している紙は、白根三𠮷神社は青、瀧野神社は黄、霊山神社は赤と、それぞれ異なる色が使われています。青が運気、黄が商売運(金運)、赤が勝負運を表しており、昇り龍のごとく、運が上がるようにと願いが込められています。

さいごに


白根出身の有名人に三浦弥平という方がいます。実は福島県初のオリンピアンで、1920年のアントワープ、24年のパリオリンピックに出場しています。数年前の大河ドラマ「いだてん」と同時代に活躍した偉人で、実際金栗四三などと一緒にオリンピックに参加しています。競技人生を終えてからは故郷の白根のスポーツ振興に力を注ぎました。三浦弥平さんの実家は蚕種製造を行う農家だったそうで、瀧野神社や白根三𠮷神社へもよくお参りされていたようです。

今回の御朱印製作では、モチーフとなる資料やご要望に基づいてデザインの作成からご依頼いただきました。モチーフの意味についてもしっかりお調べしながら、時にはご提案も交えて製作を進めました。切り絵御朱印が完成した時には、製作チームもその出来に感動し、モチーフのおかげか何ともありがたく感じられました。

白根三吉神社 竜神三社巡り 切り絵御朱印

御朱印製作について


御朱印製作に興味のある方は、お気軽に問い合わせフォームよりご連絡ください。御朱印の大きさ、デザインのイメージ、製作数量などの情報をいただくことで、素敵な御朱印ができるまで、経験豊富なスタッフが丁寧にサポートさせていただきます。小ロットからでも、ご予算に応じて製作方法などをご提案差し上げます。

切り絵御朱印制作の流れ

参考サイト


白根三𠮷神社

https://shiranesankichi.com

瀧野神社

https://shiranesankichi.com/takinojinjya

霊山神社

https://www.tif.ne.jp/jp/entry/article.html?spot=6695

「溝」から「協力会」へ -太平山三吉神社の信仰組織
秋田大学教育文化学部 呉柱賢

https://www.akita-u.ac.jp/honbu/global/en/abroad/inbound/pdf/report_2021_01.pdf

明治初期の福島盆地の地域性 -明治8年の「信達二郡村誌」の分析-
斎藤功

https://tsukuba.repo.nii.ac.jp/record/1894/files/2.pdf

山田秀嗣
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