こんな付箋見たこと無い。黄金に輝く付箋を作ってみた。

2024/09/06

付箋

こんな付箋見たこと無い。黄金に輝く付箋を作ってみた。

こんにちは、東京紙器です！

皆さんはよくメモを取りますか？私は手書きでメモを取る派なのですが、その時に欠かせないのが「付箋」です。

付箋は、1981年にアメリカから日本に入ってきて以来、勉強や仕事の場で使われる定番の文房具となり、ノベルティとして採用される機会も多くなりました。黄色や青などの原色系が多く、ノベルティでは印刷を施す関係上白い紙を使うのが一般的です。しかし、定番化したことで、どれも同じように見えてしまうのが課題です。

そこで、今までにない目立つ特別な付箋を考えてみました。それが、箔押しによって黄金に輝く付箋です。文字やイラストなどの細かい柄が、箔押しの光沢によって美しく際立ち、ただのメモツールが高級感あふれるアイテムに変身しました。これまで誰も作れなかった（作らなかった？）箔押しを施した、他にはない特別な付箋を作ってみたので、ご紹介します。

付箋の素材

今回の箔押し付箋製作では、弊社が運営する「付箋本舗.COM」で定番である白い付箋専用紙を使用しました。斤量は四六判換算で70kgとコピー用紙に近い厚みですが、より高い密度と平滑性があります。

そのため、メモ帳などに使われる上質紙より白さが際立っており、特にフルカラー印刷を施すと、鮮やかで高質な仕上がりになります。他の紙色を使用する場合、紙の地色が印刷色に影響を及ぼすため、キャラクターや会社ロゴなどを印刷する際は、白い紙を使用することをオススメしています。

箔押しのデザイン

付箋に箔押しをするのは初めてでしたので、箔押しによってどれほど細かなデザインが再現性できるのかを評価するために、以下のようなテーマをもとにデザインを起こしました。

線の太さ

文字の大きさ

ロゴ

キャラクター

ベタ（箔押し面積の広いところ）

デザイン再現性の評価

完成した付箋は、予想に反して、再現が難しいと考えていた小さな文字やイラストまで、想像以上にきれいに再現されていました。特にロゴデザインでは、箔押しによって小さな文字や繊細なラインまできれいに再現され、光の反射で煌めくロゴが高級感を引き立てます。また、キャラクターデザインでは、力強い輪郭線が際立ち、通常の印刷よりもキャラクターが印象的に見えます。

一方、ベタ部分では部分的に若干の加工痕が残る可能性があることが分かりました。また、付箋の主な用途であるメモをする際に、ペンのインクを弾いてしまという、メモという用途を考えると致命的な問題もあります。キラキラと光り輝く感じがとても素敵なのですが、品質と実用性を考えると、ベタは使いどころが難しそうです。

文字は最小で5～6ptまで、線は1pt(約0.35mm幅)ほどまできれいに再現されましたが、それより小さい文字や線は再現が難しく、かすれることがあります。ただし、文字に関しては、その種類や太さによって、さらに小さな文字も再現できる可能性があります。その証拠に、ロゴで使われている小さな文字はきれいに再現されていました。

カスタマイズ性

今回製作した箔押し付箋の大きさは75x75mmですが、付箋のサイズやデザインは自由にカスタマイズ可能です。また、通常の印刷と併用して、フルカラーのイラストと箔押しを組み合わせた高級感あふれるデザインが可能です。

袋に入れたりカバーを付けたりと、通常の付箋と同じような仕様で製作もできます。そのため、付箋への箔押し以外でも、アイデア次第でよりインパクトのある付箋を作ることができます。

箔押しは加工時の圧力などの影響で割れや剥がれが発生する可能性があります。また、箔の加工は機械の故障につながる危険性もあるので、箔押し用のデザインは必ず仕上り位置より5mm以上内側に配置する必要があります。

箔押し付箋のコスト

見た目のインパクトから想像できる通り、製作コストは非常に高くつきます。箔押し付箋は「オンデマンド印刷」専用の仕様ですが、製版代などの初期コストが必要なため、製造ロットが少ないと、その分割高になります。

また、通常の印刷だけを施した付箋より複雑な工程が必要で、技術的なハードルも高いため、製造ロットにもよりますが、通常の価格から2～5倍以上の価格になり、カバーなどを付けない付箋のみの仕様でも、最低で10万円ほどのコストがかかります。箔押し付箋の製作費は仕様によって変わりますので、ご希望をお伺いしてその都度計算します。