東京紙器オリジナル商材の中でも特に人気の高い「リングレスecoカレンダー(以下、リングレスカレンダー)」の2025年版のデザインが完成しました!それに伴いウェブサイトも更新されていますので、来年に向けてカレンダーの製作をお考えの方はぜひ一度サイトをご覧ください。今回は、リングレスecoカレンダーの素晴らしい特徴と2025年版カレンダーのデザインについてご紹介します。
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リングレスカレンダーの特徴
とにかくエコフレンドリー
このカレンダーの特徴は、何と言ってもエコ(環境にやさしい)を意識している点です。この製品の開発の原点となったのは、政府が推進する「脱プラスチック」の政策ですが、実際の開発過程では、地球の抱える「問題」を様々な観点から考え、その改善のためにできることを製品仕様に集約しました。
特に意識したのがSDGsです。SDGsの「目標15 陸の豊かさも守ろう」では、「森林の、持続可能な形の管理」や「森林の減少をくいとめる」と掲げられています。カレンダーはページ数が多いため比較的多くの紙を使用しますが、リングレスカレンダーでは、使用する木を減少するための工夫がされています。
また、「目標14 海の資源を守り、大切に使おう」では、ペットボトルやビニール袋などのプラスチックゴミに対する問題提起がされています。通常、商品の包装にはOPPなどのプラスチック製の袋が使用されますが、弊社では、プラスチックではない透明な袋を協力会社と共に開発し製造、これを使用しています。
卵の殻から作る紙「カミシェル」
カレンダーの本体部分(日付が記載されている部分)に使用しているのは「CaMISHELL(カミシェル)」という特殊な紙です。カミシェルは、パウダー状にした卵の殻を木材パルプと混ぜ合わせて作るため、1枚の紙を作るのに必要な木材の量を減らす効果があります。さらに、ここで使用する卵の殻は、食品加工工程などで排出されるもので、通常産業廃棄物として焼却処分されていたものを活用しています。そのため、木材パルプの生産や卵の殻の焼却に係るCO2を削減する効果もあり、通常の紙と比べて18%以上も生産工程で排出される温室効果ガスが減っているそうです。
プラスチックではない透明袋
一見通常のプラスチック袋と同じに見えますが、カレンダーを包装しているのは「セロファン」製の袋です。セロファンは誰もが馴染みのあるセロハンテープに使われる素材です。実はとても環境にやさしい素材で、植物由来のセルロースを原料とするため、燃焼時の発熱量が少なく、さらに土壌では水と二酸化炭素に分解されます。カレンダーの包装には、防湿樹脂をコーティングした防湿セロファンを使った袋を使用しています。袋にはバイオマス80のマークが表記されています。
リングがない
素材以外のこだわりが、名前にもある「リングレス」です。リングレスカレンダーは卓上サイズのカレンダーです。卓上のカレンダーは、通常めくりやすさを考慮して上部にリングがついていますが、このカレンダーにはそれがありません。もちろんめくりやすさにも配慮していますし、終わった月のカレンダーを残すことができる工夫もされています。
カレンダーのリングには、金属、プラスチック、紙製のものがあります。中でも、プラスチック製のリングの場合、1部あたりに使われるプラスチック量は約4gと言われています。更に包装にプラスチック袋が使用されていると、1部あたり凡そ6gのプラスチックが使用されていることになります。年間1,000部分のカレンダーを配っている会社であれば、リングレスカレンダーに変更することで、約6kgのプラスチック排出量を削減できます。これはデスクトップパソコン10台分に相当する量です。
※経済産業省「最終製品出荷断面における品目別プラスチック使用量推計(品目別詳細表)」より試算
2025年版リングレスカレンダーのデザイン
2025年版のカレンダーのデザインは、前年に比べると落ち着きのある色合いになりました。リングレスカレンダーの特徴である「エコ」な点を強調したデザインになっていて、土や木を連想する茶色を基調としています。茶色には落ち着いた雰囲気があり、温もりや信頼感を感じさせる効果もあります。企業のノベルティとして使用することで、環境問題への取り組みに対する姿勢、信頼と親しみやすさを宣伝する効果が期待できます。
製作について
リングレスカレンダーは、パターンオーダーができるように、基本のデザインをご用意しています。そのため、データ作りが難しい方でも安心してご依頼いただけます。基本デザインを利用する場合でも、台紙にはお好きな印刷(印刷可能範囲は限られます)を施せますので、表面には企業名や企業ロゴ、裏面には会社情報や宣伝内容を印刷できます。また、基本デザインであれば比較的短い納期での対応が可能です。(詳しい納期はお問い合わせください)
デザインを作成可能な方向けに、オリジナルデザインによるリングレスカレンダー製作も可能です。ご用意しているテンプレートに合わせてデータを作成いただければ、カレンダー本体と台紙の両方にご希望のデザインを印刷することができます。オリジナルデザインの場合、納品まで一ヶ月以上かかる場合もございますので、お時間に余裕をもってご相談ください。
わたしたちが目指すところ
デジタル化の進展によって、紙を廃することはどんどん容易になっていて、その機運も高まっています。しかし、ただ無くすだけでは、そこに根付いた産業、文化、そして人々の生活を守ることはできません。紙作りには大量の「木」を使います。それは揺るぎない事実ですが、そのために何十年も前からリサイクル環境を整え、植林をし、違法木材が使われないように管理を徹底するなどの取り組みが業界全体で行われてきました。
今までは、こうした取り組みの大部分を大企業に依存してきましたが、これからは、中小企業や個人のレベルでも同様に、環境問題や資源保全への取り組みが必要になってきています。リングレスカレンダーは、そうした時代の考えにマッチした製品になっています。この製品を1部でも多く普及させ、ほんの少しでも地球、そして子どもたちの未来のためになってくれることを目指しています。
参考サイト
リングレスecoカレンダーサイト
SDGs CLUB 目標14.海の豊かさを守ろう
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/14-sea
SDGs CLUB 目標15.陸の豊かさも守ろう
https://www.unicef.or.jp/kodomo/sdgs/17goals/15-land