グラフィック社「デザインのひきだし52」に掲載されました
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こんにちは、東京紙器です。
2024年6月10日に発売された「デザインのひきだし52」に、レーザーカット加工をはじめとした弊社のサービスや実績が掲載されました!
そこで今回は、「デザインのひきだし」がどういった本なのか、そして、掲載された事例の本の中では書ききれなかった部分をご紹介します。
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「デザインのひきだし」とは
「デザインのひきだし」は、紙への印刷、加工、更にそこに携わる工場や人々を紹介する、とてもマニアック(良い意味で)な、そしてニッチなニーズに応える唯一無二の雑誌です。本誌は、デザイン書、美術書を中心に、ビジュアル性と実用性に重点をおいた書籍を多数発行しているグラフィック社から出版されています。
実例を交えて紹介される印刷や印刷物の加工に関するノウハウ本としては業界の中で知らない人はいません。また、様々な印刷や加工を施した、とても豪華な付録がつくことでも有名です。ものづくりに関わるデザイナーやアーティストに人気が高く、雑誌が売れないと言われる今の時代でも毎号のように即日完売するため、入手困難と言われている雑誌です。
書店で見かけたらラッキー。即決即買いをお勧めします!
特殊加工が盛りだくさんの表紙
内容や付録が素晴らしい「デザインのひきだし」ですが、毎号表紙や製本方法にも凝っていて、本を手に取る度に、日頃紙加工に携わる我々から見てもよくこれを製本したなと驚かされます。過去には、刺繍がされているもの、ティッシュになっているもの、ペーパーモールドの箱になっているもの…など、固定概念にとらわれない表紙が沢山ありました。
今回の表紙も「偏光特殊紙+微細なエンボス+腐食刃型抜き」と特殊加工が施されています。オーロラ色の紙に繊細な星座の模様が浮かび上がる、とても幻想的な表紙になっています。
腐食刃で加工された表紙は、一瞬レーザーカットで加工されているのかと思うほど細かな切り抜きです。ここでは加工の詳細までは紹介しませんが、ぜひ実物を手に入れてご確認下さい。
弊社事例①:文京花めぐり切り絵御華印
掲載された事例の1つ目は、本をめくりはじめてすぐの6ページ目に出てきます。文京区観光協会さまとオマツリジャパンさまからご依頼いただいた「御華印(ごかいん)」です。
文京区内で開催される7つの花祭りを巡ることでもらえる切り絵を集め、専用ケースに入れることで7つの切り絵がそれぞれ層になり、1つの立版古(タテバンコ)のように飾っていただける製品です。「御華印」事例では、ケースの構造設計、デザイン、加工、セットまでを一貫してお任せいただきました。
他には無い素晴らしい作品となっており、ぜひ実際に手に取っていただきたいです。
詳しくは文京区の「文京花まつり探検ラリー」もご確認ください。
【第3回 文京朝顔・ほおずき市のお知らせ】
※第1、2回は6月現在終了しています
https://b-kanko.jp/news/2925
弊社事例②:水堂須佐男神社さま 切り絵御朱印
22ページでは、兵庫県にある水堂須佐男神社で頒布されている、切り絵作家の大橋忍さまデザインの切り絵御朱印がご紹介されていますが、加工業者として弊社の名前も掲載いただきました。
この事例では、デザインデータは御支給、用紙の選定から印刷、加工までをお任せいただきました。繊細な切り絵や着彩、文字のつなぎ方等が秀逸で、非常に美しい仕上がりになりました。
弊社事例③:桑名宗社様 立体御朱印
72ページで紹介されいているのが、三重県の桑名宗社さまからご依頼いただいた、桑名城、三の丸に鎮座する本多忠勝像が飛び出す立体御朱印です。
立体御朱印は切り絵が飛び出すポップアップカードになっていて、普通の御朱印とは一味違う、特別な御朱印を作りたいというお客様に人気です。
東京紙器はオリジナルポップアップカード制作サイト、しかけがみ.comを10年近く運営しています。ポップアップ制作実績も数多くあり、その技術を御朱印に応用したものとなります。
本事例では構造設計から、デザイン、加工、組み立てまでを、一貫してお任せいただきました。黒い忠勝像と金色の葵紋のコントラストが非常に格好良く仕上がっています。
弊社事例④:成田山川越別院さま 切り絵御朱印
さらに同じ72ページで、埼玉県の成田山川越別院さまからご依頼いただいた切り絵御朱印もご紹介されています。辰年の初詣限定の御朱印として、デザインから加工まで全てを弊社で承りました。
金色の紙に赤い印刷をのせて、その上に銀ツヤの箔押しをしているので、パール調の落ち着いた金とツヤのある銀が、お正月のお目出度い雰囲気を演出しています。
◎下記の記事でも詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください
弊社事例⑤:武田裕美さま ポップアップカード
106ページでは、ポップアップ加工と題して、弊社のポップアップカード製作サービスが、お花の作品をメインに様々なポップアップカードを製作されている武田裕美さまの作品と共に紹介されています。
ポップアップアーティストの武田裕美さまは、先日2年に一度の国際アーティストブックカンファレンスにて、ポップアップ作品部門大賞を受賞されるなど、世界的にご活躍されている方です。武田さまが作るポップアップカードは、開いた瞬間に感動を覚えるほど美しく素晴らしい作品ばかりで、ずっと飾って置きたくなります。
構造設計、デザイン、着彩、組み立てはご自身でされ、弊社はパーツの印刷と加工を主にお手伝いしています。花弁や葉の細かな表現は、レーザーカットでないと再現が難しく、武田さまの作品のクオリティを維持するのに一役買っています。
◎下記の記事でも詳しくご紹介していますのでぜひご覧ください
まとめ
2007年から発売開始されたデザインのひきだしも今回で52号となりました。弊社は過去に何度か掲載いただいていますが、毎号内容がパワーアップしているように思います。
印刷加工業界という狭い世界をテーマにしているにも関わらず、ネタが尽きることがないのは、業界の各社が日々研鑽に励み、探求し、向上し続けていることの証だと感じました。
この雑誌が毎号完売となるほど人気があるのは、それだけ世間で印刷や加工に対する関心、こだわりが高まっているということではないでしょうか。
電子化が進み、紙がどんどん減るといわれている時代だからこそ、紙を扱う人々はとことんこだわった印刷と加工をして、デジタルとは違う「紙」の良さを追求したモノづくりを、これからもどんどん進めるでしょう。
弊社では、そんなみなさまの「こだわりを形にする」お手伝いを喜んで承ります。
紙の加工のことは東京紙器へお気軽にご相談ください。
参考
御朱印製作
https://www.tokyo-shiki.co.jp/lp/
御朱印製作の製作事例
https://www.tokyo-shiki.co.jp/archives/category/stamps