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仙台の縁結びの神 ”二柱神社”

二柱神社24年春の限定切り絵御朱印

関東では3月中旬には桜が満開という報道もありましたが、その後寒くなった影響で開花が遅れ、珍しく入学シーズンまで桜が残る事態となりました。これから桜の満開を迎える東北の仙台にある二柱神社では、この春、美しい桜をテーマにした切り絵御朱印が頒布されています。イザナギノミコトとイザナミノミコトを御祭神とする二柱神社は、縁結びの神様として知られ、日々多くの方が参拝に訪れます。今回はそんな二柱神社と、弊社で製作させていただいた切り絵御朱印をご紹介します。

二柱神社のご紹介

二柱(ふたはしら)神社は仙台の泉区に鎮座する縁結びや安産祈願などの御神徳がある神社です。車でのアクセスが便利ですが、電車を利用する場合は、仙台駅から地下鉄南北線で八乙女駅に下車し、奥州街道を北へ向かい、七北田川を渡るとすぐに参道と鳥居があります。鳥居をくぐってそのまま道なりに進めば二柱神社へ到着します。

御祭神は伊邪那岐命(イザナギノミコト)と伊邪那美命(イザナミノミコト)です。神様は「柱」と数えるため、2柱の神様をお祀りしていることから「二柱神社」と名付けられました。イザナギとイザナミは夫婦として国産みや神産みを行ったことで知られ、男女の愛を司る縁結びの神様としてお祀りされています。

二柱神社の創祀は古く1026年とされ、仙台が陸奥国と呼ばれていた時代にさかのぼります。2026年には創祀から1000年を迎えるため、境内整備などの記念事業が進められています。

24年春の切り絵御朱印

二柱神社 切り絵御朱印 24年春

4月1日から頒布されている季節限定の切り絵御朱印は、美しい桜の花々と色鮮やかな蝶が舞うデザインです。切り絵の紙には「鳥の子紙」を使い、和紙のような風合いが上品な印象を与えます。台紙には青空をイメージした印刷を施したトレーシングペーパーを敷き、抜けるような青空の下桜が咲き乱れる様子を表しています。冬の終わりを感じさせる見事な春爛漫が再現された素晴らしい御朱印です。

二柱神社_台紙と本紙

二柱神社の本殿前には大きな八重桜があります。ソメイヨシノより遅咲きの桜ですが、ふんわりと丸みを帯びた花が咲き、満開時は非常に見ごたえのある桜です。また比較的長い間花を咲かすのもこの桜の特徴です。今の時期に参拝へ訪れると、切り絵御朱印と本物、両方の桜を楽しむことができます。

二柱神社 切り絵御朱印 24年春

季節で遷り変わる御朱印

二柱神社では通常の御朱印以外に、月替りや季節の御朱印を定期的に頒布されています。弊社は昨年から季節限定御朱印の製作をお手伝いさせていただいています。デザインのイメージや方向性をご連絡いただき、弊社でデザインを含めて製作を進めるのですが、とてもセンスが良く素敵なアイデアをいただけるので、いつも製作を楽しませていただいています。

残念ながら今は手に入りませんが、これまでの実績をご紹介します。。

2023年夏:金魚が優雅に泳ぐ姿を模した切り絵御朱印で、夏を印象付ける様々な色合いが秀逸です。
二柱神社 切り絵御朱印 23年夏
2023年秋:動物たちが冬支度を進めている様子です。紅葉と十五夜がとても素敵で、お団子が食べたくなりますね。
二柱神社 切り絵御朱印 23年秋
2023-24年冬:繊細な雪の結晶を再現した冬の御朱印。ほとんど誤差が許されない極上の切り絵です。
二柱神社 切り絵御朱印 23-24年冬
二柱神社 切り絵御朱印 23-24年冬 レーザー加工の繊細な部分

二柱神社の創祀1000年記念事業のご紹介

創祀から1000年を迎えるにあたって、二柱神社では「こころと心を紡いで1000年、先人たちの志を次世代へ」をテーマに、神輿殿や神楽殿などの境内の整備や本殿屋根の葺き替えなどの記念事業を進めています。奉賛は随時受け付けているそうですので、興味のある方は二柱神社のホームページをご覧ください。

さいごに

二柱神社は別名を「仁和多利大権現(ニワタリダイゴンゲン)」といいます。聞き馴染のない神様でしたので調べてみると、仁和多利大権現はニワタリ権現ともいい、東北地方で古くから信仰されている神様ということが分かりました。その土地土地で荷渡・二渡・鬼渡・鶏・鶏足など様々に表記されるようです。庭高津日神(ニワタカツヒノカミ)やクナトの神から変化したなど色々な説があるようですが、その起源ははっきりしません。いずれにしても、ニワタリ権現は鶏神とも呼ばれ、鶏はケンケン鳴くことから百日咳に霊験があり、そこから子供たちの無病息災をお守りくださる神様になったようです。他にも鶏を鶺鴒(セキレイ)とする説もあります。セキレイはイザナギとイザナミに愛を教えた国産みの物語に欠かせない存在ですので、そういう意味でも「縁結び」と「無病息災」にとてもご利益のある神社なのだと感じました。

東京紙器では随時御朱印製作のご相談を受け付けています。御朱印に限らず、各種印刷と加工を施した様々なアイテムの製作を承っていますので、紙アイテムの製作をご検討中の方はお気軽にお問い合わせフォームからご連絡ください。

参考サイト

二柱神社公式サイト

https://www.f-shrine.com/index.html

山田秀嗣
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