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レース切り絵アーティスト蒼山日菜
スイス シャルメ美術館の第6回トリエンナーレ・ペーパーアート・インターナショナル展覧会でアジア人初となるグランプリを受賞し、Newsweekが選ぶ《世界が尊敬する日本人100人》にも選出されている蒼山日菜さんをご存じでしょうか。
彼女の作品はその華麗さからレース切り絵と呼ばれ、ハサミだけで極めて緻密で繊細な切り絵を産み出します。現在切り絵御朱印が大変人気となっておりますが、その先駆けとなって切り絵ブームを興したお一人であるのは間違いありません。
出会い
蒼山日菜さんとの出会いは2009年にさかのぼります。そのころ蒼山さんはジュネーブ近郊のスイスと国境を接するフランスヴォルテールにお住まいで、フランスおよびスイスでご活躍の新進気鋭の切り絵作家(ご本人は切り絵画家と称されておりました)でした。私はたまたま作品をホームページで拝見しており、レーザーカッターで再現できたら素晴らしいなと思っていたところに、ご本人から1通のメールをいただきました。
メールには花びらのレース切り絵の画像が添付されており、それをレーザーカットして欲しいという内容でした。
限界への挑戦
その時の私の返信メールの冒頭部分は「私が知る限り最も繊細で緻密な切り絵作品の数々、素晴らしい、の一言です。レーザー加工で再現できる限界はどこだろうかと考えておりますが、蒼山さんの作品は間違いなく限界への挑戦です。」と、少々興奮気味に書いたようです。画像からカットデータを作成し、紙の強度の限界まで細くカットし、切れてしまう個所を調整するという作業を繰り返して、やっと作品に近づけるという力業が必要でした。
そんな出会いから15年、いまだに作品制作のお手伝いをさせているご縁に感謝です。
新たな挑戦
この度、板材への彫刻と切り絵を組み合わせた新しい作品制作のご相談をいただきました。画像を見るとわかるように、レーザー彫刻を施した板材に切り絵を貼り、射手引神社のお守りが添えられた作品です。板材の彫刻も蒼山さんのデザインです。
緻密にデザインされた切り絵と、和柄を散りばめた板材とが見事に調和しており、作品全体から力強さを感じられます。これまで弊社では実績の少なかった板材への加工という新たな挑戦でしたが、このような素晴らしい作品を作り上げることができたことを大変嬉しく思います。
素材について
切り絵は表面にテクスチャーがある和風用紙の里紙を使用しています。彫刻を施した板材はシナ材です。シナ材は、表面は滑らかで、曲げに強く、軽いという特徴を持ち、板は柔らかく加工がしやすいので彫刻材料として好まれています。レーザー彫刻との相性も良く、きれいな彫刻を施すことができたと思います。当初は杉板材でテストしましたが、杉材は木目が硬く彫刻した時に凹凸が出て、きれいな加工ができず、断念しました。台座部分はヒノキの間伐材を使用しています。弊社では、最近カレンダーの台座として利用することが多く、香りと質感、また間伐材の有効利用というエコ商品として人気があります。これら組み合わせ、素敵な作品が完成しました。
切り絵の新しい展示方法として弊社でも取り入れていきますので、ご興味のおありの方はお気軽にお問い合わせフォームからご相談ください。
各作品の紹介、ご購入に関しては下記からお問い合わせください
蒼山日菜インスタグラム
https://www.instagram.com/hinaaoyama/
蒼山日菜ブランドブティック
https://hinaaoyama.amebaownd.com/
蒼山日菜|HONEST(オネスト)株式会社
https://honest.family/artist/aoyamahina/
蒼山日菜ブログ
https://profile.ameba.jp/ameba/hinaaoyama
【参考】