東京紙器株式会社 /

紙クリップの作り方

こんにちは、東京紙器のコガです!
今回は、紙クリップの作り方についてお話をします!

本記事では、プロのデザイナーではない素人の私が、作りたいものを何とか形にするためにやっていることを共有していこうと思います!
みなさまの紙クリップ作成の参考になれば幸いです。

 

まずは大体のサイズ感と、モチーフを決める

まずは、そもそものところを決めましょう。
こまかい形状は後からでも調整できますが、サイズの変更は、一度データを作ってしまってからでは難しい場合もあります。
そのものを使うシーンや、モチーフの要素を考慮して、大体のサイズ感を決めましょう。

今回はなんとなく夏っぽいものにしたいなと思い、モチーフは【かき氷】にしました。
サイズ感は、コンパクトにかわいく、でもしっかり挟めるように【30×30mm】程度として作ってみようと思います!

 

どんな形にするか考える

サイズが決まったら、どんな形にするか考えましょう。
簡単に手元でラフスケッチをしてみると、やりたいことが整理されるので、お勧めです!
特に、クリップの場合は「挟む」部分の形が大切なので、どんなふうに挟みたいか、挟んだ後の見え方も考えながら作りましょう。

今回は2つ形を考えてみました。

①紙を挟んだ時に、紙端からインデックスの様にちょこっと先が飛び出すような形

 

②形をしっかり見せるために、かき氷の形でそのまま挟む形

※ちょっと飛び出させたい場合は、クリップのU字の切れ込みを、本体の途中までにすればOKです◎

 

データに起こしてみる

ラフスケッチまでできたら、もう8割がた完成したといっても過言ではありません!
あとはそれを、幅などに気を付けて、カット用のデータに起こします。

紙クリップを加工するためには、adobe illustratorのカットパスデータが必要です。
もし、adobe illustratorの環境がない方は、上記のようなラフスケッチのスキャンや写真をお送りいただければ、私たちがデータ作成のお手伝いを致しますので、ご相談ください。※難易度に応じて、別途費用頂きます。

今回は、書いたラフスケッチの写真をPCに取り込みアタリとして、線を整理しながらパスを作ってみました。

 

データを作成するうえで、気を付けるべき「幅」について

紙として残す部分の幅については、データ上で最低【0.7mm幅】が必要です。それより細い部分に関しては、カットする際のビーム幅で痩せ、千切れてしまったり、焼け落ちてしまう恐れが有ります。

また、挟む形状の近くは特に幅に気を付けなくてはいけません。
一番力を込めて触る部分ですので、クリップとしての負荷がかかる部分です。

形状や用紙厚によっても変わるので厳密には言えないのですが、目安として、挟む部分の外側は【1.5mm以上】、挟む部分(Uの字)の隙間は【1mm以上】を推奨しています。
今回のデザインは、外側2.5mm、隙間は1.5mm程度を意識して作ってみました!

 

用紙の厚みと色を決める

ここまでデザインができたら、そろそろ用紙厚と紙色を決めましょう。
今回、かき氷のシロップの色を表現したかったので、カラフルな色展開がある1mm厚にしました。色は贅沢に赤・黄・緑・青 の4色を使っちゃおうと思います!


サンプルカットしてみる

データが完成して、仕様も決まって、でもクリップとしての使用感が不安…ですよね。はじめてつくるならば、なおさらです。そんな時は一度サンプルカットをご依頼ください。
有償ではございますが、量産前に一度サンプルカットで実物を作成しておくと、思ったより細かったな~とか、もうちょっと挟み心地をよくしたいから太さを調整してみよう!という具体的な改善点も見えてきます。

私たちも、ご入稿データを頂いた時点であまりに危ういと思われる部分は指摘させていただくようにはしているのですが、挟み具合や反発の強さなどは、正直なところ切ってみないとわかりませんし、微妙な具合はお客様の好みによる部分もあり、私たちで判断が難しい場合もあります。

納期的、予算的に余裕があれば、一度サンプルカットをご依頼いただけますと幸いです!

 

完成!

実際にサンプルカットをしてみたのがこちらです!

 

挟んでみるとこんな感じ。夏の楽し気な雰囲気がでました。カップかき氷の方は、狙い通り、ノートの端からちょこんと頭が飛び出ています。インデックスとしても使えそうですね。

今年は行動制限が解除された久々の夏ということもあり、各所で夏祭りや縁日の開催もあったようですね。みなさまはもうかき氷を食べましたか?

私は、甘味処で食べるような、ふわふわ氷に生の果実が乗っている贅沢かき氷ももちろん好きですが、屋台で食べる、カップに入ったカチカチのかき氷を、手をベタベタにしながら食べるのも大好きです。

いかがでしたでしょうか。普段PCでデザインしない方でも、ラフスケッチまで作っていただければ、その後のお手伝いを弊社でさせていただきます!
どんな形で、どんな大きさで、どんなふうに挟むかというイメージを膨らませてぜひぜひお問い合わせご連絡ください!

 

紙クリップに関して気になった方は、弊社運営の紙クリップ専門サイト「CLI-LAB」から是非お問い合わせください!

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