データ作成の留意点
1.
レーザー加工で線をカットした場合その太さはおよそ0.3mm程度になります。
2.
カットラインはアウトラインデータと同じになります。1オブジェクトは1パスで作る必要があり、重複したラインはカットできません。デザイン印刷用に作成したデータなどからカットラインデータを作る場合は、アウトライン化してカットラインを必ず確認してください
3.
レーザーで複雑な形をカットしその周囲もカットする場合は周囲を最後に切らなければなりません。そのために周囲のカットラインを必ず色分けまたはレイヤー分けをしてください。
4.
きれいに焦げ目のつかないようにカットするためにはできるだけアンカーポイントを減らし、滑らかな線データを作ることが必要です。
5.
形によってカットの時間が変化しますので、仕上がりが変わります。そこで直線データと曲線や丸の文字のデータはそれぞれレイヤーを分けてデータを作成しておくと、レイヤーごとにレーザーの出力を調整できますのできれいに仕上げることが可能になります。
6.
フォントは必ずアウトライン化する必要があります。カットした場合は周囲が0.1mmまたは0.2mm程度大きくなりますので、文字が太くなります。
7.
筋押しの代わりにハーフカット(半切れ)をする場合は筋押がカットラインと区別できるように必ず色分けまたはレイヤー分けをしてデータを作ってください。ハーフカットで谷折をしたいときは山折とは別の色でデータを作ってください。太いハーフカットをすることで谷折をすることができる場合があります。
8.
イラストレーター上で破線を指定しても線として認識されます(アウトライン化して確認できます)ので、破線は他のカットラインと別のレイヤーにして分かるように色分けをしてください。同一レイヤーごとに破線のカットとつなぎの寸法の指定を送ってください。この場合は多少寸法のむらが出ることがあります。正確に破線を作る必要がある場合は 破線のデータを作図してデータを作成する必要があります。図形として作図してデータを作る必要があります。またカットデータに変換した時に、データを修正しなければならないことがあります。その場合はデータの修正をお願いすることがあります。
9.
印刷物のレーザーカット注意点
印刷したものに対してカットをする場合には、多少のずれが発生しても問題のないような設計をしてください。線の上をカットするような場合は線は印刷しないなどの工夫が要ります。印刷と同時にカットするのではないために用紙の伸縮や用紙と印刷位置精度、機械にセットする場合のズレなどさまざまな原因が考えられ100%誤差がないようにすることは事実上不可能です。またオンデマンド印刷機やプリンターを使用した場合は印刷位置の誤差が大きいので、さらに誤差が大きくなることがあります。
東京紙器株